クールなアイドルの熱烈アプローチ
「素敵な場所でしたね!教えてくれた古河さんによろしく伝えてください」

海ガメからやっと離れてもらえ無事に勇人のところに戻れた陽菜は、船に戻り昼食を食べながらとても楽しかったと笑顔を浮かべた。

「勇人さん、この後はついにアイスですよ!
お腹、空けといてくださいね?」

「それは陽菜の方だろう?
いつも少食なのに」

「アイスは別腹ですよ、いくらでも食べられます。
楽しみですねー、アイス。いくつ食べようかなー?」

目を輝かせている陽菜を穏やかな表情で見ている勇人。
同船していた日本人の観光客はそんな二人を微笑ましく見守っていた。
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