クールなアイドルの熱烈アプローチ
『陽菜……?』
ヘッドセットマイクから勇人の戸惑った声が響き渡る。
陽菜は緊張して足が震え、立っているのがやっとの状態で、心臓は飛び出してしまいそうなほどばくばくしてる。
『えっと、あの……』
陽菜にも付けられたマイクから緊張した陽菜の声が響く。
緊張は伝染するのか、会場の全員が緊張して固唾を飲んで見守っていた。
ーーやっぱり、無理かもしれない……!
あがり症の自分がこんなことをするなんて無謀だったんだと後悔しながらぎゅっと目を瞑り、その場から逃げ出してしまいそうになった瞬間……。
「勇気出せよっ!!頑張れっ!!」
マイクを使ってもいないのに大きな声が響いて反射的に声の方向を見ると、そこには真剣な眼差しで見つめている朝陽がいた。
「今、そこにいるのは一人じゃないだろ!?」
朝陽は自分の腹部を一度叩いて陽菜に気付かせる。
ーーそうだ、勇気をわけてもらうんだ……。
朝陽の言葉に周りの観客も、陽菜ちゃん、頑張れー!!負けないでー!!応援してるよー!!と声が大きくなる。
陽菜はもう一度だけ強く目を瞑ると真っ直ぐに、未だ混乱している様子の勇人を見つめ、ゆっくりと口を開いた。
ヘッドセットマイクから勇人の戸惑った声が響き渡る。
陽菜は緊張して足が震え、立っているのがやっとの状態で、心臓は飛び出してしまいそうなほどばくばくしてる。
『えっと、あの……』
陽菜にも付けられたマイクから緊張した陽菜の声が響く。
緊張は伝染するのか、会場の全員が緊張して固唾を飲んで見守っていた。
ーーやっぱり、無理かもしれない……!
あがり症の自分がこんなことをするなんて無謀だったんだと後悔しながらぎゅっと目を瞑り、その場から逃げ出してしまいそうになった瞬間……。
「勇気出せよっ!!頑張れっ!!」
マイクを使ってもいないのに大きな声が響いて反射的に声の方向を見ると、そこには真剣な眼差しで見つめている朝陽がいた。
「今、そこにいるのは一人じゃないだろ!?」
朝陽は自分の腹部を一度叩いて陽菜に気付かせる。
ーーそうだ、勇気をわけてもらうんだ……。
朝陽の言葉に周りの観客も、陽菜ちゃん、頑張れー!!負けないでー!!応援してるよー!!と声が大きくなる。
陽菜はもう一度だけ強く目を瞑ると真っ直ぐに、未だ混乱している様子の勇人を見つめ、ゆっくりと口を開いた。