クールなアイドルの熱烈アプローチ
拓也と堀原が帰り、朝陽を返したがらなかった子供達が客室で朝陽と三人で寝静まった後、陽菜と勇人はソファーに座りコーヒーを飲んで一息ついていた。

「私、ここ最近で一番ビックリしました……」

「俺もだ……」

「どうします?あの子達が芸能界に入りたいって言ったら……」

「俺は、本人達がやりたいのなら、いいと思う」

「朝陽とあの子達が組んだら……いつか本当にスーパーアイドルになっちゃいそうですね」

「強力なライバルになりそうだな……」

苦笑しながらぼんやりと宙を見つめる。
二人とも、今日は驚きすぎて疲れていた。

朝陽の野望が叶うのか、子供達がどんな未来を選ぶのかはわからないけれど、前途多難であってもしっかり自分達の道を進んでいってほしい。

陽菜と勇人はまだ幼い子供達の成長に胸を膨らませつつ、もう一口コーヒーを飲むのだった。
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