クールなアイドルの熱烈アプローチ
何で気付かないかな?
「朝陽っ!!」
仕事が終わってすぐに帰ってきた陽菜はいつもの変装姿のまま、リビングのドアをバンッと大きな音を立てながら開けた。
ソファーに座って寛いでいたらしい朝陽は陽菜の剣幕にさして驚いた様子も見せずに、優雅にコーヒーを飲みながら目線だけを上げる。
「お帰り、陽菜姉。生放送お疲れ様」
「ただいま……って、それどころじゃないでしょっ!!何、これ!!」
そう言って陽菜が見せたのは朝陽が送ってきたメッセージで、そこにはこう書かれていた。
“お疲れ!生放送見たけど、ガッチガチだったじゃん!!
今日は家で反省会だね。
そうそう、勇人さんも反省会に呼んだから、帰ったらなんか作ってくれる?”
「何って、俺が送ったメールじゃん」
「そうだけど、そうじゃないのっ!!
内容よ、内容っ!!」
陽菜も控え室で何度も見返したが決して内容は変わらなかった。
確かにそこには書いてあったのだ。
“勇人を反省会に呼んだ”と。
「なんで越名さんが家に来るのっ!?
しかも、それをなんで朝陽が言ってくるのよ!?」
「ああ、俺が呼んだんだよ。勇人さん」
「どうやって!?」
飄々とした朝陽の受け答えに陽菜は焦りのあまりスマホを握り締めた。
そんな見るからに焦っている陽菜に朝陽はニヤッと笑ってみせた。
仕事が終わってすぐに帰ってきた陽菜はいつもの変装姿のまま、リビングのドアをバンッと大きな音を立てながら開けた。
ソファーに座って寛いでいたらしい朝陽は陽菜の剣幕にさして驚いた様子も見せずに、優雅にコーヒーを飲みながら目線だけを上げる。
「お帰り、陽菜姉。生放送お疲れ様」
「ただいま……って、それどころじゃないでしょっ!!何、これ!!」
そう言って陽菜が見せたのは朝陽が送ってきたメッセージで、そこにはこう書かれていた。
“お疲れ!生放送見たけど、ガッチガチだったじゃん!!
今日は家で反省会だね。
そうそう、勇人さんも反省会に呼んだから、帰ったらなんか作ってくれる?”
「何って、俺が送ったメールじゃん」
「そうだけど、そうじゃないのっ!!
内容よ、内容っ!!」
陽菜も控え室で何度も見返したが決して内容は変わらなかった。
確かにそこには書いてあったのだ。
“勇人を反省会に呼んだ”と。
「なんで越名さんが家に来るのっ!?
しかも、それをなんで朝陽が言ってくるのよ!?」
「ああ、俺が呼んだんだよ。勇人さん」
「どうやって!?」
飄々とした朝陽の受け答えに陽菜は焦りのあまりスマホを握り締めた。
そんな見るからに焦っている陽菜に朝陽はニヤッと笑ってみせた。