クールなアイドルの熱烈アプローチ
「堀原さん、さっきスタジオで言いかけていたテレビのインタビューのオファーって何ですか?」
「ああ……なんでも【今話題の有名人】って言うコーナーがあって、それに出演してほしいそうだ。
良かったな、全国放送のゴールデン番組だぞ」
話を聞くなりサーッと血の気の引く音が自分で聞こえた気がした陽菜は、堀原の服をギュッと掴んで必死に首を横に振った。
「むっ、無理ですっ!!
私なんかがテレビに出たら、緊張しすぎて喋れなくなって放送事故になるのが目に見えてますっ!!」
「生放送じゃなくて録画だからなんとかなるだろう」
「いや!だって私、モデルですよ!?新人ですっ!場馴れしていらっしゃる有名人の方々とは違いますから!!」
「安心しろ。
場馴れはしていないが毎回雑誌で特集するくらい、お前は有名人だ」
「いーーやーーでーーすーーっ!!」
「あれ?堀原さんだ」
二人で小声で言い合っていると後方から聞こえてきた声に気付いた陽菜は咄嗟に振り返り、そして硬直した。
そこには、トップアイドルの頂点として君臨している『Kaiser』の越名勇人と、笑顔の古河拓也がキラキラな衣装に身を包んでこちらを見ていた。
「ああ……なんでも【今話題の有名人】って言うコーナーがあって、それに出演してほしいそうだ。
良かったな、全国放送のゴールデン番組だぞ」
話を聞くなりサーッと血の気の引く音が自分で聞こえた気がした陽菜は、堀原の服をギュッと掴んで必死に首を横に振った。
「むっ、無理ですっ!!
私なんかがテレビに出たら、緊張しすぎて喋れなくなって放送事故になるのが目に見えてますっ!!」
「生放送じゃなくて録画だからなんとかなるだろう」
「いや!だって私、モデルですよ!?新人ですっ!場馴れしていらっしゃる有名人の方々とは違いますから!!」
「安心しろ。
場馴れはしていないが毎回雑誌で特集するくらい、お前は有名人だ」
「いーーやーーでーーすーーっ!!」
「あれ?堀原さんだ」
二人で小声で言い合っていると後方から聞こえてきた声に気付いた陽菜は咄嗟に振り返り、そして硬直した。
そこには、トップアイドルの頂点として君臨している『Kaiser』の越名勇人と、笑顔の古河拓也がキラキラな衣装に身を包んでこちらを見ていた。