チェックのマフラー
恋愛経験豊富なアタシに対して。


告白を受けては断りきれないシャイボーイ、凛介。


凛介は見た目カッコいいけど酷いGAP!

中身は甘えん坊の泣き虫さん。


そんなあたし達は16年間幼なじみで来た。


凛介の気持ちなんて聞いた事ない。


幼稚園の頃、守るのはいつもアタシ。


女々しいなんて思ったことないよ。


凛介は無理してこう言うんだもん。


『いつもゴメン』って。


ねぇ。


アタシがこの役目を終えたとき、幼なじみという関係ですら絶ってしまうのかな。


だから、凛介の左側に並んで歩く子を見るといつも涙が滲み出てくる。


でもアタシには彼氏が居るんだ。



「あ、メールだ。凛介ちょっと良い??」

凛介は漫画を読みながら頷いた。


メールは彼氏の中島拓斗。

TO.拓斗

今暇?
今から会えない??



チラッと漫画を熟読中の凛介を見た。


でもメールにはYESを打ち込む。


「凛介、コンビに行くけどなんか飲む?」


凛介は顔を上げて言った。


「コーラとバニラアイス!」

凛介には言えない。


彼氏が居る事も、これから行くところも。


「うん、すぐ帰るから。」

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