【本編完】最恐No. 1はそこにいる
ありがとう。
家に着いたのは夜中だった。
流石にもう雷は寝てるかな。
そう思いながらドアを開けて入る。
「ただいま。」
「おかえりー!」
抱きつきという特典もついて、
雷は元気よく迎えてくれた。
「まだ起きてたのか。」
「真が帰るまで寝ないって決めてたの!
イヒヒぃー…、」
話してる途中で寝てしまった。
俺は雷を抱っこして、部屋に連れていく。
ベッドに雷を降ろすと、
薄らと雷の目が開いた。
「…真、ありがとう。
お疲れ様。」
「うん。
雷も、ありがとうな。」
雷はえへへと笑うと、
すぐに眠った。
俺は雷の頭を撫でる。
雷がいなかったら、
計画がスムーズに進んでいなかっただろう。
雷が家にいる。
それだけでも力が湧いてくる。
それに加え、
雷は家事も率先してしてくれて、
俺を笑顔で迎えてくれる。
それがどれだけ心の支えになってくれているか。
「…雷、本当に感謝してる。
ありがとう。」