【本編完】最恐No. 1はそこにいる
第三章 休憩
謎が謎を呼ぶ
「真〜起きて〜!」
「…ん、おう。」
高木組との戦いから夜が明けて朝。
今日も学校に行く。
明日は、
報告のためにじいちゃんの家に行くが、
それ以外は案外普通に。
氷鬼と戦うまではそう過ごす。
あ、そうだ、
暇だし澪のとこでも顔出すか。
俺は今日の目的を決め準備する。
準備していたら雷がじーっと見てくる。
「どした?」
「その格好やっぱり…、」
「変か?」
俺は目の前にあった鏡を見る。
「真、
その格好してた昨日、
周りがうるさいことなかった?」
「周りが…?
そうだな、
なんかずっとうるさかったけど、
校門のところが一番うるさかったかな。」
「だよね〜
やっぱりそうなるよね〜」
雷は一人で納得して、
そそくさと準備に戻っていった。
…なんだったんだ?
雷の言っていることに疑問を抱きつつも、
俺は学校に行く。
昨日と同様うるさい校門を通り、
自分の教室に入る。
すると、
クラスメイトがこちらを一斉に向く。
…なんだ。
俺はその視線を訝しげに思いながらも、
自分の席に着いた。
どうやら今日は龍神の二人は居ないようだ。
俺は鞄から本を取り出し本を読もうとする。
が、それは前の席の女の子によって遮られた。
「ねぇ、君って神夜 真くんでしょ?」
パンダとライオンを足したようなやつが話しかけてくる。
「……なに。」
「私ね〜真くんと仲良くしたいな〜って♪
それにね〜
私って人気あるんだよ〜?
仲良くしてたらカップr………、」
俺はその甲高い声と、
甘ったるい話し方がいやに耳についた。
俺はその声を遮るように本を開き読み始めた。
「ちょ、私を無視するってどういうことよ!」
まだ何か言っていた気がするが、
俺は構わず本を読み進めた。