【本編完】最恐No. 1はそこにいる
第六章 夜月迅

始動






ん、朝か。


…眠い。




あれから二週間程過ぎて、

学校へ行く毎日が戻ってきていた。




一つ違うのが、

松原と東堂。



二人とも俺の家に引っ越してきた。



俺もじいちゃんも最初からそのつもりでいた。




が、

二人は思ってなかったことみたいで、

驚きと嬉しさで凄くテンションが上がっていた。




ついでに雷もすごく驚いていたが、

家事が分担されると聞いて嬉しそうだった。




俺も盃交わすのがこんな早い時期になるとは思わなかったが。




まぁ部屋も余っていたし、


案外スムーズに引っ越し出来たし、


三人とも仲良く出来ているし、


結果良かったな。






そんなことを考えていると携帯が鳴りだした。




ん?誰だ。


表示されている名前を見る。



そこには柊と書かれていた。



柊(しゅう)からか。


俺は名前を確認しつつ電話をとった。




「お!真久しぶり!

おはよ!」



柊は朝にも関わらず元気に挨拶する。



「おぉ、久しぶり。

おはよ。


なんかあったか?」




「おう!バリバリある!


一昨日送ってくれたやつあっただろ?」




あぁ、そういえば送ったな。


聞きながら思い出す。




「それが、

捕まえる決め手の決め手になったわけよ!」




「…っ、それじゃあ…!」




「あぁ!これで夜月の会社は完全に終わりだ!


今日逮捕する!」




「そうか…!


あぁ、頼んだぞ!」






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