【本編完】最恐No. 1はそこにいる
俺と柊はしばらく話してから電話を切った。
あぁ。
これであの約束を守れる。
詩笑さん、遅くなってすみません。
これで、二人が変われるチャンスが来ました。
俺は思い出した。
あの頃の自分の無力さ。
その時の後悔。
それから一生懸命頑張った。
そして、
やっと終わりが見えたことへの安心感。
詩音のあの頃の笑顔を見れる事への嬉しさ。
俺の中にそんな色んな感情が溢れてきて、
一筋、頬を濡らした。
あぁこれで、
俺のすることは俺の事だけか…