【本編完】最恐No. 1はそこにいる
目覚めと安心
はっ、
…気持ち悪い夢だ。
くそっ、
絶対に、正気に戻してやる。
夜月迅。
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リビングに降りると、
三人とも、もう降りていた。
「おはよう。」
「真おはよう!」
「「おはようございます!親分!」」
「って、あれ?
顔色悪い?
大丈夫?病院行く?」
雷が俺の顔をじっと見て言う。
「ほんとですね。
どこか体調でも?」
松原も俺の顔をじっと見る。
「とりあえず飯と冷えピタと…!
えっと、えっと…!」
その二人の話を聞き、
東堂が慌てだした。
みんな心配してオロオロしている。
あぁ、いいな、こういうの。
顔が綻ぶのが分かった。
「雷」
「うん?」
「松原」
「はいっ。」
「東堂」
「はい!」
「心配してくれてありがとう。」
俺が笑顔で言うと三人とも顔を見合わせた。
「親分、やっぱどこか体調悪いんでは?」
東堂がぽかんとしたまま言う。
「ふっ、本当に大丈夫だ。
気持ち悪い夢を見ただけだから。」
俺は少し笑いながら言った。
「本当に大丈夫なんですか?」
松原がもう一回確認する。
「あぁ。」
「はぁー!よかったぁー!
でも親分、調子悪い時には絶対言って下さいよ!」
俺が応えると、東堂が少し怒って言う。
「ほんとだよ!
凄い心配したんだからね!」
雷もホッとしたのだろう、笑顔になった。
「あぁ、分かってる。
ありがとう。」
俺がそう言うと、
えへへと照れた感じに三人とも笑った。