【本編完】最恐No. 1はそこにいる
昔
俺は小さい頃のことを思い出した。
「お母さんみて!
お花の冠作ったの!」
詩音が詩笑さんに駆け寄り、
作ったものを見せた。
「まぁ、綺麗に作ったわね〜」
詩笑さんは詩音の頭を撫でる。
「このお兄ちゃんが教えてくれたの!」
そう言いながら詩音は俺を詩笑さんの前に押し出す。
「あら、
真くんが詩音の遊び相手になってくれていたのね。
ありがとう。」
そう言いながら今度は俺の頭を撫でる。
「…いえ。」
「そうだ真くん!
私にも教えてけれないかしら?」
「お母さんは作り方知らないの?」
「そうなのよ〜
小さい頃のことは思い出せなくてね。
だから私にも教えて欲しいな?」
詩笑さんはお願いっと手を合わせ、首を傾げた。
「分かりました。
じゃあまず花のあるところに行きましょうか。」
「「はーい!」」