【本編完】最恐No. 1はそこにいる
第十章 家族
かくれんぼ
家に着くと今までの疲れからかぐっすり眠った。
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目を開けるともう既に日が高かった。
起きようと思い体を起こそうとする。
が、腕に重みを感じて止める。
雷、ここで寝たんだな。
…それにしても気持ちよさそうに寝ているな…
それを見ているとだんだんと俺も眠たくなってくる。
今日は寝るか。
俺は雷を抱きしめながら眠りに落ちた。
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「にーたん!」
俺と同じ色の目と髪の女の子。
恐らく俺の妹。
小さい頃からよく見る夢。
「ん?どした?」
「にーたん見つけて!かくれんぼだよ!」
「あっ、まて!____!」
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「…、…と、…真?」
「ん、雷?」
「寝てたのに俺の手掴んできたから…
何かあったの?」
「…あぁ、いやごめん。
追いかける夢を見ただけだ。」
「あぁそれで掴んだのか!
夢の中では捕まえられた?」
「…いや、捕まえられなかったよ。」
「そっかー「あのー!雷さんちょっとすみませんー!」
「はーい!ちょっと行ってくるね!」
「あぁ。」
バタン
「夢でも…
現実でも…な。」