【本編完】最恐No. 1はそこにいる
死神の守りたいもの
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俺はその子に目を奪われた。
そして、胸が締め付けられた。
変装していても分かる。
「死神♪今日はどこ行くの?」
可愛く後ろを着いてきた子。
詩音、ごめん。
あともう少しだから。
だから、その顔をしないでくれ。
お前は、笑顔のままでいてくれ。
俺は周りと一緒に教室へ帰った。
「詩音…ごめん。
…でも俺は、お前を守り通す。」
俺は、届くことのない思いを胸に刻んだ。