【本編完】最恐No. 1はそこにいる
女嫌いな龍達
「あ!真〜こっちこっち!」
「真〜ここ〜真ん中座って〜♪」
「あぁ。」
各々の席につき注文する。
「そういえば瀧、真くんの所にいたの?」
「ん?あぁ、寝てた。」
「…へー、色々珍しいね。」
「…別に。」
二人の会話が耳に入った。
おかしいところはなかったと思うが…?
と思ったもののそれは無視して二人に構った。
「ねぇ真、
ここら辺の有名な食べ物って何だろう?」
それは調べてなかったな。
と思っていると七瀬が喋りだした。
「あ、それについては僕が調べてきましたよ。
えっとですね、僕が調べました所ここは海産物が…ツラツラ」
「真ごめんね。
海ってこういう時よく喋るから。」
コソコソと雷が耳打ちした。
「あー、個性的だな。」
「ふふっ、うん。」
「でですね。やはり海と言えば「お待ちどうさまですぅ♡」
店員がくねくねしながら食事を持ってきた。
するとさっきまで喋っていた七瀬は黙り、
皆も下を向いたり店員と目を合わさないようにした。
もしかして、これが前に雷が言ってた事か。
全員女嫌い。
女の子の広野でさえも女嫌いのようだ。
でもそんな事はお構い無しに話しかけてくる店員。
メンタル鋼だな。
でも折角の旅行なのに君一人のせいで楽しめないなんて、
それは俺も本意ではない。
「君…」
「はい♡」
「邪魔。」
殺気は出してない。
ただ普通の人は怖がるように言った。
「え、あの、」
「消えろ。」
「ビクッ」
バタバタ
「さぁ、食べるか。」
俺が元に戻して喋ると皆がキョトンとした顔で止まっていた。
「ふっ、どした?」
「真くん。
なんか、その、凄いね。」
よく分からなかったから無視して食べた。