【本編完】最恐No. 1はそこにいる
第十三章 友達
学校の…
ガラガラ
ザワザワ
いつものように席につく。
二学期も一学期と同じく遠巻きに見られるだけ。
せっかく問題が解決したから友達と遊ぼうにもこの学校にはいない。
遊ぶとしても龍神や詩音、らんちゃんや澪だけ。
全員関わったら噂になってしまうから気軽に遊びに行けない。
少し寂しく思いつつも今日は終わっていった。
と思っていたが思わぬアクシデントが起こった。
The不良に絡まれてしまった。
「おいおいお前調子乗ってんじゃねーぞ!」
「そーだぞ!
けーちゃんの女とったりなんかしちゃって!」
「そーだおらぁ!
天然王子様…だぁ?!
ざけんじゃねーぞ!
俺の女メロメロにさせてぇ!」
途中聞き覚えの無い言葉があったが…
「…つまり女を取られた腹いせか。」
「ふぐぅっ!」
「あぁけーちゃん…!
しっかり…!
…くそ!ほんとのこと言いやがって!」
「あぅっ!」
「そーだ!
昨日までめちゃくちゃ元カノに縋って泣いてたけど…!」
「ぅう"っ!」
「「でも俺達は!
けーちゃんのそのへっぴりを見るのが好きなんだ!」」
「がっ…!
…がくん…。」
「…けーちゃんも大変だな。」
二人がけーちゃんの手首を掴んで帰っていった。
あの持ち方だと尻に怪我するだろうな…。
そう思いながら俺も帰路についた。