【本編完】最恐No. 1はそこにいる
第十四章 風邪
微熱
ある日のこと。
一段落したかと思ったら厄介なのが出てきた。
「攻めてくるの今日だね。」
NO.2の氷鬼を潰したからなのか、
NO.3だった「死海(しかい)」が龍神に攻めてくる。
「…ん。
…気を付けとけ。」
「了解!
って、それは真の方でしょ!
風邪大丈夫?」
「あぁ。
まぁ少し熱があるだけだ。
動かなければ大丈夫。」
これが今日の昼の会話。
そう、こういう時に限って俺は熱を出してしまった。
動かなければどうということは無い。
そう動かなければ。
『うおぉぉぉぉ!』
近くで野郎共の声が聞こえる。
頭に響いて気持ち悪い。
さぁ、ウチの姫さんを助けないとな。
夏の間、光と龍神も関わったからか、
光を人質としてとりやがった。
俺の妹に手を出すとはいい度胸だ。
全員首根っこ捕まえて豚箱に入れてやる。