【本編完】最恐No. 1はそこにいる
番外編1

死神と真



【死神 side】


自販機前。


んー、コーンポタージュ、おしるこ、コーヒー…



どれにしよう。

迷いながらも、

財布を開けて小銭を出す。



よしっ、決めた。

おしるこだ。



指を指し、君に決めた。





トン。

あれ?



トン。

あれ、出てこない?

壊れてんのかな。





…あ、小銭…、入れてなかった…。




は、恥ず…

小銭をちゃんと入れる。

そしてコーンポタージュを押す。



あ、おしるこ…。



ま、いいか。

体がコーンポタージュを求めているのかもしれないし。

缶を手に取る。

俺は缶捨ての所へ行きながら、

コーンポタージュを飲…、危な。

缶開けてなかった。

次は開けて飲む。


うん、美味い♪




コーンポタージュはすぐになくなった。

コーンポタージュのコーンが入ってないか確かめるため上を向く。



真っ暗。



下向きか。

ん。コーンはないな。

俺は缶を捨て、教室に戻った。





【1年s side】


「な、何今の天然!見た?!」

「おう!見たぞ!この目でしかと!」

「か、可愛い////」

雷、瀧、詩音が真の姿が見えなくなったところでいっせいに喋り出す。

「あれが死神だとは誰も思わねぇよ。」

鱗も次いで喋る。

鱗は

あ、やべ、死神って言っちまった、

と焦るが、

すぐに大丈夫だと気づいた。

クラスメイトは、全員興奮していて、

悶えていた。

鱗の声は誰にも届いていなかった。



顔を見せるようになった真は、

死神とバレないようにすることを心がけている。


が、そんな心配は無用のようだ。


死神の時の雰囲気、行動は本当に鋭く、見るものを圧巻させる。


うって変わって学校の真は、

天然系イケメンとして知られ、

密かに「神夜真を見守る会」なるものがあるほど。


見るものを萌えさせ、

はたまた癒してくれ、

時折見せる笑顔は見るものを幸せにさせた。



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