Cardな上下関係



私は自分の口に自分がくんだお茶をたくさん含んだ


目の前でクスッとキングが笑う



ほんの一瞬よ…!!


我慢すればいいんだわ!!



私は自分の唇を、綺麗に整ったキングの唇に近付ける



なまめかしく、赤く光る唇


震えながら近付ける唇は、キングの唇の一歩手前で静止



やっぱり無理よ…


そう思った時だった



思いっきり顔が引っ張られる



唇が無理矢理キングの唇と重なる



「んんぅっ…!!」


舌が口の中に割って入り、含んでいたお茶を吸い取る



頬にお茶が口からこぼれる



ツーっと唾液の糸をひき、唇と唇が離れた



「上手かった、な」


キングが唇に手の甲をあてる




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