Cardな上下関係



「お召し物でございます」


あいつが言った通り、まもなくしてメイドがドレスを持って入って来た



「あ―…はい」


「こちらとこちらとそのドレスになるのですが、どれに致しましょう?」


一つは、まさに私の性格にピッタリな鮮やかな赤色のドレス


二つ目は、フリルがついて私の性格と対照的なピンクの色のドレス



三つ目は、これといって派手ではないが存在感のある淡い紫と黒のドレス


迷ったすえ、選んだのは自分的に印象に残った三番目のドレス



淡い紫と黒のドレス


「なんか―…これ」


「どうかなさいましたか?」


「あっ…なんでもないです。じゃあ、これにします」




ふと思ったが、なんだかこのドレス…なんとなく…キングが好きそうな



「………まっ…いっか」

この事は気にしない事にした





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