ずっと・・・
『まぁ、それもそうか。
でも、何かあったら言えよ?オレは黙っているつもりはないし、他の女に興味はない。どう思われようといいから』
「本人が出てくると、余計にややこしくなると思いますが」
『そうだけど、オレが黙っていると思う?今更黙ってる訳ねぇし』
「ちょっと、口調。まだ仕事中ですって」
『有紗しか聞いてねぇし、こっちにいるのは結城さんだけだから』
イヤ、だからと言っても……。
でも、私が言ったところで変えないだろうし。
もし黙っていたら、バレた時に怒られるかもしれない。
素直に話した方が良さそうだ。
『とにかく、そんな女はろくなもんじゃねぇ。ほっとけ。ただ、色々支障が出るようなら言えよ』
「分かりましたけど、まずは先輩に言いますよ」
『それもそうか』
なんとか納得はしてくれたみたいだ。
苦笑いしながら、電話を切られた。
結局、朝の話しの確認がしたかっただけか。
「門脇くんから?」