ずっと・・・
普通の女ならイケメンで喜ぶんだろうけど、正直私は興味がない。
まぁ、向こうも私になんか興味は持たないだろうからいいんだけど。
しかも、ここはイケメンばかりいるはずなのに、今さら喜ぶことだろうか。
「しかもその人、若いけど仕事も出来てね。優秀なのよー。内山さんと同じね。ただ、誰も相手にしないことで有名だけどね」
へぇ、本社にそんな人いたんだ。
まぁ、本社勤務なんだから優秀は当たり前か。
若いってどのくらいなんだろう。
私と同じくらいだろうか。
そんな話し、聞いたこともないけど、私が興味を持たないせいか。
仕事をするために来ているのだから、本社でどんな人が働いていようと関係なかった。
「それって、アタシたちと同じくらいの年齢ですか?」
それまで黙っていた実彩子が、急にそんなことを聞いた。
「んー、そうね。たぶん、同じくらいだと思うわ。私も数えるほどしか逢っていないけど」
そう言った時、第3会議室に着いた。
もう何人か集まっているみたいで、中は賑やかだ。