ずっと・・・



「こちら、確認お願いします」

「そこ置いといてー。ついでに内山さん、その書類分かる?」

「その書類?ああ、分かりますけど」

「ごめんけど、処理頼んでいい?今日、出る予定がある?」

「今のとこないので大丈夫です」


上司のデスクに作成した書類を置いて、指示された書類をもらう。

そして、自席に戻り作成に取りかかる。

その様子さえも注目の的となる。

今日1日は仕方ないか。

完全に見世物だけど。


「有紗っ、ヘルプ!」

「え?何?どうしたの?」

「これ、どうしたらいい?」

「これは、ここ押して。こっちに入れて……」

「あ、出来た。さすが有紗。で、これお願いしていい?」

「実彩子……これが目的だったでしょう」

「まぁまぁ、細かいことは気にしない」

「調子いいんだから」


そんな会話をしながらも、周りからは視線を感じる。

何かを話しかけてくることはないけど、めっちゃ気にしているのが伝わる。




< 138 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop