ずっと・・・
「こちら、確認お願いします」
「そこ置いといてー。ついでに内山さん、その書類分かる?」
「その書類?ああ、分かりますけど」
「ごめんけど、処理頼んでいい?今日、出る予定がある?」
「今のとこないので大丈夫です」
上司のデスクに作成した書類を置いて、指示された書類をもらう。
そして、自席に戻り作成に取りかかる。
その様子さえも注目の的となる。
今日1日は仕方ないか。
完全に見世物だけど。
「有紗っ、ヘルプ!」
「え?何?どうしたの?」
「これ、どうしたらいい?」
「これは、ここ押して。こっちに入れて……」
「あ、出来た。さすが有紗。で、これお願いしていい?」
「実彩子……これが目的だったでしょう」
「まぁまぁ、細かいことは気にしない」
「調子いいんだから」
そんな会話をしながらも、周りからは視線を感じる。
何かを話しかけてくることはないけど、めっちゃ気にしているのが伝わる。