ずっと・・・
「そうだったら、門脇くんにもがっかりだなぁ」
勝手な言い分ではあるけど、確かにがっかりしてしまう。
でも、真実を知らないんだから向こうを信じるに決まっている。
「もう、いいよ。どう思われていようと、終わったことだし。もう2度と逢わないだろうし」
「それでいいの?真実を伝えて、ちゃんと言えば分かってくれると思うけど」
「分かってくれたところで、付き合うことはないと思うし。いいんだよ、これで」
「そっか。有紗がそれでいいなら。男は門脇くんだけじゃないし」
こうして、最後は思わぬところからバレる形となって終わった。
解消すると言ったのだから、明日からはなんの関係もない。
卒業したんだから、逢うこともない。
思った終わり方じゃなかったけど、全て終わった。
これからは、社会に出て、もっと強くなるんだ。
あんなヤツが現れても揺るがないように。
男は他にいっぱいいる。
でも、私は一生恋をしない。
結婚なんてしない。
幸せになればなるほど、昔のことを知られた時が怖くなる。
だったら、一生1人でいた方がいい。
そう思った、高校最後の日だった。