ずっと・・・
まさか、私が告白されるなんて。
いつからそうだった?
卒業のあの日、言うつもりだったって。
しかも、アイツは社会的に抹殺したとか。
それだけじゃない。
中学の同級生ほとんどが社会に出られないようになっているとか、どういう意味だろうか。
実彩子は何か知っているかな。
イヤ、それよりも、どうしたらいいんだろう。
この状況で告白されたって、言える訳がない。
誰が見ても、彼と釣り合わない。
また陰口を言われるの決まっている。
大人になった分だけ、陰湿だったりして。
そんなの、考えるだけで憂鬱になる。
「有紗?こんなとこに座り込んで、何やってんの?」
コンクリートの上に座り込んでいる私に向かって、暗闇の中から声がした。
急に声がしたから、身体中がビクッと震えてしまった。
「な、なんだ。かずくんか。びっくりした」
見知った顔がそこにあって安心した。
「驚いたのこっちの方だけど。暗闇の中、そんなとこに座っているから」