ずっと・・・



「仕事に容姿って関係あるんですか?」

「門脇さんに悪いと思わないんですか?一緒に営業に行けば、いい印象は与えませんよ?」


まぁ、それは一理あるかもな。

でも、今のとこ不便なことはないけど。

そもそも、容姿で全てを考えるならそれまでってことだ。

美女で中身がなくてもいいのだろうか。


「どこからか不満が出たんですか?それは、あなた個人の意見ですよね」

「出てなくても分かるでしょう?それとも、自分が価値がないって分かっていないんですか?」


ちょっと、かちんときた。

はっきり、ブスだと言われてるわ。

さて、どうしようか。

そろそろ我慢の限界でもあるんだけど。

この子も、頭に血が上っているし。


「あれ?確か、佑介の相手……内山さんだっけ?」


急に第3者の、しかも男の声がした。

覗き込んだ相手を見れば、これもまたイケメンだった。

……でも、どこかで見たような気がするけど。


「こんなところで何してるの?もうすぐ始業時間だよね?どこからどう見ても、今来たばっかりって感じだけど」




< 98 / 140 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop