ずっと・・・
「仕事に容姿って関係あるんですか?」
「門脇さんに悪いと思わないんですか?一緒に営業に行けば、いい印象は与えませんよ?」
まぁ、それは一理あるかもな。
でも、今のとこ不便なことはないけど。
そもそも、容姿で全てを考えるならそれまでってことだ。
美女で中身がなくてもいいのだろうか。
「どこからか不満が出たんですか?それは、あなた個人の意見ですよね」
「出てなくても分かるでしょう?それとも、自分が価値がないって分かっていないんですか?」
ちょっと、かちんときた。
はっきり、ブスだと言われてるわ。
さて、どうしようか。
そろそろ我慢の限界でもあるんだけど。
この子も、頭に血が上っているし。
「あれ?確か、佑介の相手……内山さんだっけ?」
急に第3者の、しかも男の声がした。
覗き込んだ相手を見れば、これもまたイケメンだった。
……でも、どこかで見たような気がするけど。
「こんなところで何してるの?もうすぐ始業時間だよね?どこからどう見ても、今来たばっかりって感じだけど」