さきちゃんは勘違いされやすい
私、水上さきは今日から高校生だ。
真面目で誠実な父、底抜けに優しい母、ちょっと生意気だけど可愛い弟と4人で暮らしている。
「姉さんおはよう」
「あき、おはよう」
弟のあきは1歳下の中学3年生だ。
中学で生徒会長をしているらしく姉としてすこぶる鼻が高い。
「今日の挨拶頑張ってね」
「うん。姉さんが一緒に考えてくれたから大丈夫だよ。姉さんも新入生代表の挨拶頑張ってね」
「ええ。ありがとう」
あきは在校生代表として新入生に挨拶を頼まれたらしい。私も去年やっていたのでこうやったよというアドバイスをして一緒に内容を考えた。
私の方も今日は新入生代表の挨拶を頼まれている。
昔から人前に出る事は苦手だが、断る事も苦手なため頼まれると引き受けてしまう。
今回も断りたかったが断り切れなかった。
でも!中学までは引っ込み思案な性格のせいかなかなか友達ができなかったけれど、高校生になったので気持ちを新たにたくさん友達をつくりたい!
中学の時は仲のいい友達と呼べる存在がいなかったから休み時間は本を読んで過ごしていた。
何の本を読んでるの?から話を広げて友達になろうと思っていたけど誰にも話しかけて貰えなかった。
挨拶は話のネタになるはず!
「行ってきます」
よしっ!と気合いを入れて玄関の扉を開けた。
真面目で誠実な父、底抜けに優しい母、ちょっと生意気だけど可愛い弟と4人で暮らしている。
「姉さんおはよう」
「あき、おはよう」
弟のあきは1歳下の中学3年生だ。
中学で生徒会長をしているらしく姉としてすこぶる鼻が高い。
「今日の挨拶頑張ってね」
「うん。姉さんが一緒に考えてくれたから大丈夫だよ。姉さんも新入生代表の挨拶頑張ってね」
「ええ。ありがとう」
あきは在校生代表として新入生に挨拶を頼まれたらしい。私も去年やっていたのでこうやったよというアドバイスをして一緒に内容を考えた。
私の方も今日は新入生代表の挨拶を頼まれている。
昔から人前に出る事は苦手だが、断る事も苦手なため頼まれると引き受けてしまう。
今回も断りたかったが断り切れなかった。
でも!中学までは引っ込み思案な性格のせいかなかなか友達ができなかったけれど、高校生になったので気持ちを新たにたくさん友達をつくりたい!
中学の時は仲のいい友達と呼べる存在がいなかったから休み時間は本を読んで過ごしていた。
何の本を読んでるの?から話を広げて友達になろうと思っていたけど誰にも話しかけて貰えなかった。
挨拶は話のネタになるはず!
「行ってきます」
よしっ!と気合いを入れて玄関の扉を開けた。
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