BRST!
「俺が何で稜のこと抱かないのか、知ってるか?」
「っ…!」
思い切り彼から視線を逸らした私。
「(聞きたくない…!)」
その思いから、咄嗟に両手で耳元を塞いだ。
が。
「おいおい、聞けって。」
「嫌です!」
「あー…、多分、お前が思ってる理由じゃないから大丈夫だぞー。」
「………、え…?」
耳元に戻そうと奮闘していた腕から力が抜け、目を点にして昴くんを見詰めた。
すると。
「稜、愛してる。」
「……っ、」