BRST!
第5章
/男子高文化祭
季節は移り行き、夏の暑さにも解放され始めた頃。
「りょーう。」
「あ、里麻。」
朝の教室で一人黙々と読書に勤しんでいると、隣から聞き慣れた高音が耳に入り顔を向けた。
「相変わらず早いねぇ。」
「あはは、送ってもらっているので…。」
「彼氏さん、男子高の先生なんだっけ。」
「はい、まぁ。」
途端。ニヤついた笑みを浮かべた里麻に嫌な予感を察知した私は引き攣り笑いをして視線を逸らす。
と。
「夜の方はお盛んなんですか~?」
「(やっぱり…!)まさかぁ!」
「嘘おっしゃいな!」