BRST!


「(…昴くんのばか。)」


教えてくれてもいいじゃないか。


と。

口を尖らせ不貞腐れる私を静観していた里麻は、途端に目を爛爛と輝かせた。


「じゃあさー!」

「何ですか?」

「黙って一緒に行っちゃおうよぉ!」

「……、おお!」


里麻の黒々とした瞳と見詰め合い、ガッチリと手を握り合った私たち。関係無いけど里麻カラコンしてるのかな。


あ、でも。


「里麻、」

「んー?」

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