BRST!
―――――――――――――…
先程の昴くんの沈めるぞ発言から暫く経ち。
職員室に呼び出された昴くんは物惜し気な面持ちで去って行き、丁度お昼ということもあり里麻と食堂を目指していた。
響兄は知らないうちに教室から姿を消していた。
あ、里麻にはドレスから元の洋服に着替えてもらいました。さすがにそれで食堂まで一緒に行く勇気は持ち合わせていなかったので!
昴くんから頂いた食券を片手に、人で混雑する廊下を進んでいく。
と、そのとき。
―――ドンッ!
「わ、すみませーん。」
「――あ!」
知らない人とぶつかり、ヒラリと手元の食券が宙を舞った。