BRST!
――――――――――――――…
「あー…、もう。」
現在時刻は午後八時ジャスト。
インスタントコーヒーにお湯を注ぎ、スプーンで掻き混ぜていた私は盛大な溜め息を吐いた。
脳内を占めているのは、
緊張する、嫌だ、緊張する、嫌だの繰り返しである。
前の学校までは自主制だったため、立候補した経験の無い私は必然的に人生初めてのリレーということになるからだ。
と。
「どーした?」
「……、昴くん。」
ふと頭上に温もりを感じて見上げると、不思議そうに私を見ている昴くんの姿。