BRST!
…って、そんなことを考えている場合じゃ無かった!
「えっと、リレーに選ばれまして。」
「リレー?あぁ、体育祭のか。」
「……はい。」
ふーん、と鼻を鳴らされ口ごもる私。ほら、大したことないって言ったのに。
それでも、私の中では確実に大事として認識されているけれど。
「ぶっ、なーに緊張してんだよ。」
「わ、」
いきなりクシャリと髪を撫でられ、バランスを崩して前のめりになる。
それに恨めし気に目を細めて振り返るが、ニヤリと含みのある笑みを向けられただけだった。
「体育祭、いつ?」
「確か来週の……、土曜日のはずです。」