BRST!



「ぶっくく!んーとな。考えてんのは駅前の中華料理屋と、ラーメン屋と、イタ飯―――」


「あの、すみませえん。」


「――あ?」



いやいや。何故凄みを効かせるんだ、昴くん。


彼の言葉を遮って突如前に現れたのは、これから合コンにでも行きそうな雰囲気の女子4人組で。


たっぷりと化粧を施して、甘い香りの香水をふんだんに使った、"女のコ"という感じの方々。



「さっきから見てたんですけど、すっごくカッコ良いですよねえ!私たちこれから飲み行くんですけどー、一緒に行きませえん?」



首をこてん、と傾げた彼女は何と言うか…凄い。


女の武器をここまで巧みに操れるなんて、ある意味尊敬すると言うか。


こういう為業で男性は悩殺されるんだろうな、なんて思いつつ。


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