BRST!
教室内をぽかぽかとした陽だまりで包み込む現在の時刻はまだ午前中で。
この調子だと、恐らく午後もずっと同じ状態なのだろうと希望の「き」すら見い出せなくなってくる。
頼みの里麻は人員が足りないとかなんとかで、文化祭の実行委員に駆り出されてしまっている。
「…………。」
駄目か、なんて。
頬杖をつき、悲壮感を漂わせながら溜め息をこぼす私。
それを目にした女の子たちが感嘆の息を洩らしていたなど、私自身は気付きもしなかった。
と、そのとき。