BRST!



「「きゃあああああ!!」」




突如沸き上がった女子特有の歓声に、ビクリと肩を揺らしてしまう。


先程昴くんや響兄が訪れてきていたときも凄かったけれど、それに劣らないくらい黄色い声が廊下を飛び交っている。




「(な、なに…?)」




目をパチリと瞬かせる私。


私の耳がおかしくなければ、その歓声は段々と近付いてきているようで。




「ねえっ!あれって、"聖龍"の幹部のユイくんじゃない!?」




耳に入ったクラスメイトの女の子の一言に、私の動きは固まった。


< 482 / 945 >

この作品をシェア

pagetop