BRST!
呆然とユイを見つめる私。
少しだけあどけなさの残る顔立ちで教室のプレートを見ていたユイは、ゆるりとした動作で教室内へと視線を走らせた。
「ッ」
絡み合った視線。
男装している私であっても彼にとっては関係など無いらしく。
ニヤリと口許に微笑を浮かべたユイは、真直ぐにこちらへと長い脚を進めてくる。
その酷く大人びた表情は年齢よりも大分上に見えたりして。
焦燥を募らせる私とは対照的に、余裕たっぷりのユイは遂に目の前に立ちはだかった。