BRST!



「稜ーっ!会いたかったあぁあ!」

「へぶしッ!」




勢いよく抱きついてきたユイに対して、女子らしからぬ奇声を上げた私。


力加減などせずにギュウギュウ抱き締めてくるものだから、(恐らく)王子の衣装に危機が。なんてことだ。




「まっ、ユイ待って!服が大変なことになってるから!」

「あ、ごめん。」

「あちゃー…。」




見事に皺が寄ってしまった衣装を見て唖然とする。どんだけ力強いのこの子。




「わりい稜、わざとじゃ…、」



ビューティフルな顔を歪め、シュンと項垂れるユイ。


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