BRST!
それを見ていたクラス内の女子が顔を真っ赤にして何かを囁き合っている。
うん、相変わらずの人気ぶりだ。
「そんなに気にしなくていいから…。それよりユイ、」
「ん?」
「なんでここに居るの。」
本日二度目の質問。
なんだか先程はうやむやにされてしまったから。
ひと騒動起こそうという訳では無いらしいユイに焦燥や動揺は消え去り、鋭さの抜けた声色で同じことを問うてみる。
すると。
「当たり前じゃん、稜に会いに来たんだよ。」