BRST!
「あんたこそ誰だよ。」
低く唸りをあげるユイ。
ずっと前から他人を威嚇するのをやめるよう言っているのだけれど、どうやらその癖は健在らしい。
「なッ…!私は稜さんのクラスメイトよ!」
ビクビクしながら咄嗟に切り返す委員長。
ユイの威圧は相当なものだけれど、彼女もまた凄い。
相変わらず私の眼前で両手を広げ、ユイからガードしているのだから。
「ふーん。」
そう軽く鼻を鳴らした彼は、直ぐに無表情に戻る。