BRST!



―――――――――――――…



「だぁあああああ!おら唯!稜から離れやがれって!!!」

「嫌だね。昴は俺よりも大人なんだから我慢しろよ、見苦しいな。」

「こんのガキ……!」




わいわい、がやがや。


沢山の人に衝撃を与えた唯の発言から数分。



突如疾風のように現れた昴くんと唯の罵倒大会が幕を上げた。


と言っても、いつものことだけれど。



椅子に座っている私を背後からギュウギュウ抱き締める唯と、それを引き剥がそうとする昴くん。



仲介する気力など持ち合わせていない私は、死んだ魚のような眼でただじっとしていた。


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