BRST!
「ふう…。」
ひと段落したと思い時計に視線を向けると、時刻は午後6時。
昴くんが帰宅するのは7時頃だから、あと1時間くらいは余裕がある。
出来上がった料理にラップをして、キッチンの一角にまとめておく。
そそくさとその場をあとにした私は、真直ぐに自室へと向かいある物を手に取った。
夜な夜な少しずつ仕上げてきた昴くんへのプレゼント。
まるで審査員になったつもりで隈なくチェックし、気に入らないところは最終調整する。
暫く座り込んで手を施していると、玄関からカチャリとした音が聞こえてきて慌ててリビングへと戻った。
「昴くん、おかえりなさい。」