BRST!
作りためた数々の品を目の前に熱い顔を手でパタパタと扇いだ。
…恥ずかしい。
なんてことだ、失態を晒してしまったではないか。
なんとか赤く染まる頬を落ち着かせた私。
先程の会話に関してまるで意にも介さない風を装いつつリビングへと戻った。
勿論料理を両手に抱えて。
「悪い、俺も手伝う。」
「いやいやいいですよ!昴くんは休んでてください!」
「でも、」
「いーいーから!」
お願いだからキッチンには一人で行かせて欲しい。
昴くんによって朱色に染まってしまう私の頬をクールダウンさせる場所は確保しなければ。