BRST!



わたわたと慌てる私を見て小さく笑った昴くんは、



「わかった。じゃ、頼むな。」



切れ長の瞳を細めてそう言うから。



その余裕な雰囲気とか、


大人な表情に魅せられてしまって。



どきんと高鳴る胸は素直過ぎて困る。




「もちろんですっ、」




比例して頬がまた熱を上げてくるものだから、まともに顔を見れやしない。


そそくさとキッチンに足を向ける私の背後でクスリと彼が笑った気がした。


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