BRST!
「ま、いいってことよ。昨日の主犯だった二人には反省文100枚ずつ書かせたしな。ただし、」
「…?」
「夏樹。こいつ等の磯部先生に対しての態度改めさせろ。」
「、はい!」
本来の目的はそこだ。俺のときは力づくで黙らせることも出来るが、このままだとずっと我慢して来た磯部先生が報われない。
「あ、相川先生…貴方は一体…?」
「はは、昔少しだけヤンチャしていた時期がありましてね。まあ、お気になさらず。」
「(少しって……。)」
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「とまあ、そんなわけだなー。」
「…なるほど。」
助手席で呆れた表情を浮かべる彼女をチラリと見る。まつ毛長いなー。可愛いなー。だって俺の稜だもんなー!
「稜、俺今日シチューがいい。」
「あ、わかりました。スーパー寄ってもいいですか?」
「りょうかーい!」
鼻歌を歌いながら車を走らせる。稜と一緒にいるだけでこんなに幸せになれる俺って単純、だけど仕方ねーの。