BRST!
「お前はほんっとに……掴めねーやつだな、昔から。」
「そうか?」
「まあ、でも。良かったと思ってる。」
「……、」
「お前が副で、俺らの"聖龍"守れて良かったと思ってんだ。」
「…そうかよ。」
照れたときに顔を背けるのは昔から新の癖で。
それを見た昴は小さく笑った。
無敵で最強の総長と恐れられた昴。
その優秀な右腕で頭がキレると評判だった新。
社会人として世間に埋もれた今でも、あの頃を思い出すと否応なしに懐かしさを感じてしまうらしく。