BRST!
瞳を伏せて頷いた昴からはいつもの覇気が感じられず。
それを横目に捉えた新はクスリと綺麗な笑みを浮かべてこう述べた。
「ここで冒頭に戻るわけだ。」
先刻の咎めるような口調とは打って変わったそれ。
思わず顔を上げた昴は至極不思議だとでも言うように小首を傾げた。
「いいこと教えてやる、つったろ。」
「…あー。」
「お前…、忘れてただろ。」
「いや別に忘れてねーけど?」
そう言いつつ誰の目から見ても目を泳がせている昴。