BRST!



「っ、」

「俺が聞いたのはたまたま。お前に気のある女が稜ちゃんに突っ掛かって、その会話の流れで飛び出した台詞だ。」




口の端を些か持ち上げながら説明していく新。


最初のうちこそ瞳に昴を映していたものの、今はカーテンに包まれた窓枠へとその視線は注がれていて。




少しばかり昴の反応がないことを不思議に思い目線を戻す。


すると。





「……なに、お前。」

「うっせーよハゲ、」

「顔、真っ赤だぞ。」


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