BRST!
両の頬を紅で染め上げた昴は、新に見られまいと勢いよく顔を俯ける。
そんな様子をただじっと見守っていた新は、一言。
「マジで……、そんななってんの初めて見――」
「うるせーよ!」
「うわ、いって!」
赤い箱の銘柄を素早く投げつけた昴。
それは新の頭部にクリーンヒットした。
「お前な!マジでハゲたらどうしてくれんだボケ!」
「ハッ、そんな柔《やわ》じゃねーだろ。」
「くそが…、稜ちゃんに責任取ってもらうかんな。」
「無理に決まってんだろ!」