BRST!
ぎゃあぎゃあと騒ぎ立てる大人たち。
暫く勢いに任せて取っ組みあっていた二人だったが、稜が寝ていることを思い出しそれは直ぐに静まった。
そして些か恥ずかしげに頬を掻く。
この歳になって何やってんだ俺ら、と。珍しく思考が合致していた彼らであった。
「…つーかよ、」
「なんだよ。」
「昴お前、稜ちゃんにあんな台詞言われ慣れてんじゃねえの?」
「……ねーよ…。」
「は?」
ボソリと言葉を洩らした昴に、眉根を寄せて聞き返す新。